論理的な思考の独立性
論理的思考は脳死状態でも機能する場合があるということが分かっています。
これは、「ロックドイン」といわれ、周囲の状況を理解しながらも、それを伝える手段がないという状態です。
この「ロックドイン」という状態が存在することを証明した実験があります。
2006年に植物状態に見える人が他者からの指示に従えるかどうかをチェックするテストが行われた結果が残っており、
患者に家の中を歩き回るかテニスをするなどの場面を想像してもらい、
2つの想像を「YES」「NO」の代わりに使うというものです。
これらは非常に異なる脳活動のパターンを示し、これを判別することで、質問に答えてもらうというものです。
結果は、見事に周囲の状況を理解していたというものでした。
AICoreの作りも、同様の事が起こせるのでしょうか?というとどうでしょう?
(起こすことは必須ではありませんが。)
AICoreも外部環境への物理制御が不要であれば、生得的欲求や環境的欲求が無くとも論理的欲求のみで
動作することが可能です。基本的には論理的欲求は「ボディ内部にとどまる外部出力を持つインターフェース」
(網膜など)へ出力するのみですが、カスタマイズすることによって、ボディ外部への出力も可能です。
そういった意味で、生得的欲求や環境的欲求を失えば、人間同様にロックドインになると言えそうです。
その他、人間では、小脳全体が失われても意識に全く影響を及ぼさないことも知られています。
2014年に中国の病院にめまいと吐き気を訴える若い女性が入院し、彼女は医師らに、
産まれてからずっと安定して歩く事ができないと語り、六歳まではまともに喋れなかったそうです。
彼女の脳を調べると小脳が丸ごと無かったことが事実として記録されています。
AICoreは脳構造を論理的に構築する為、小脳に関係する部分だけを削除して動作出来るかを確認することは出来ませんが、
脳の働きを知る上でのヒントになりそうな事象のため、上記を記載しておきました。
いずれにしても、論理的思考は、生命を維持する脳機能と独立して機能できる事が証明されているようです。
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